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エドワード8世

2012年02月05日 20:56

お久しぶりですこんばんは
今更ですが自分の記録なので言い訳も前置きもなしです。

初日だけとんぼ返りで見てきました。
まあ号泣だったわけですが。
大野君の芝居は退団者ファンにとってはたまらないです。
いろいろ齟齬はあるし、まとまりきってはいないし、
書き直したせいで2週間のお稽古期間というのが透けて見える出来ではあったけど、
きっときりまりにとって退団公演だということだけではなく、大切な作品になったと思います。

まさかきりやさんが最後に演じるのが王子様だとは思ってもみなかったファン人生7年目。
デイヴィッドはリアル王子様でしたよ。

以下ネタばれ上等
このお話は一言で纏めると、だめんずうぉーかーまりもたんをきりやさんが王冠をかけてまでも救う話でした。

王子様に憧れて2度の結婚に失敗、しかも2度ともそのろくでもない夫に
我が身を顧みず尽くしまくるウォリスのだめんずうぉーかーぶりがリアル過ぎてもう…。

その目の前に本物の王子様として現われるきりやさんの王子様ぶりは素晴らしかった。
まさかきりやさんが王子様で退団するとは…(ry(2回目

正直ときめいた。
素敵でした。

初日なのできりやさんのパフォーマンスとしてはまだまだイケる感じなんですが、本の時点で良いの。
キュンキュンきたよ。

勿論きりやさんなのでステレオタイプな王子様なんかじゃなくて、嫌に現実的。
王位を継ぐ運命にも時代にも抗い、常に何かに満たされず、動き続ける事をやめられない。
自分らしさや自分の役割とは何かを常に自分自身に問いながら孤独と戦っている。
女性に慰めを見出だそうとするも、欲得ずくの関係に失望しつつ打算も妥協も受け入れる。
そして常に前を向く事をやめない。
自分が自分であるために常に猛スピードで進んで行くので誰も寄り添えない。
結論から言うと、ウォリス以外はって事ね。

彼を守る筈の者達は半ば匙を投げ、(愛はあるけどね)
外務省からスカウトされたエリートみりおさんが唯一必死で後を追いかける。
ほんとに危なっかしく、事実足元をすくわれる。
短気で甘えん坊で皮肉屋。
自分の事までも客観視して皮肉る。
けど憎めない、誰もが愛して止まない人物。
ほぼ宛書きですよね。
いやきりやさん甘え下手で皮肉屋でも人たらしでもないけど(笑)

単なる想像ですが大野君の作劇って登場人物ありきのような気がします。
今回デイヴィッドとウォリスの恋愛に絞り過ぎると登場人物が少なくなってしまうため、
あえてのスパイ大作戦だったんではと思うんですよね。
まず大まかなプロットと配役決めて、それから練って行く間に変更や追加があっていつも風呂敷畳み切れない(笑)
でも広げた風呂敷の中に愛が一杯詰まってるから憎めない。
下級生まで意味のある役をって頑張りまくってます。

今回大野君は自分の大好きなスパイモノを絡めつつ
デイヴィッドの政治的側面も意欲的に描こうと思ったんではないかと…
…そこは正直失敗してると思います。

なんかチャーチルさんに唆されたみたいになってたし、
その後ウォリスの愛を選択する経緯すっ飛ばしてたもんな。
そのあたりの説明は全部ラジオ演説前のきりやさんの歌に依ってたんでは。
全然歌詞覚えてないけど(笑)

でも大野君にはあの歌の場面を作ってくれた事に退団者ファンとして心から感謝してます。
ありがとう。
城先生の作曲すね。
きりやさんの歌ってのが出来たと思った。

結婚を容れられず退位したという歴史的事実は、
デイヴィッドが王制に敗北したことを示していて、
歴史上も王としては葬り去られたという事に他ならない。
こういうネガティブな事実をいかにトップスターが演じるにふさわしい魅力的な役に描くか。
個人的にそこが一番気になっていた所で凄くヒヤヒヤドキドキしながら見てました。
勿論敗北でも良いんだろうけど退団公演だし後味良くないとさー!
結果、結論がわかってるのにドキドキしながら見られる作品になっていて
とても楽しめましたが。

そういう人を主人公にする意味ではうたかたの恋が最大の成功例だと思うんです。
宝塚的には恋愛至上主義的に描くのがセオリーだったと思います。
でもそれだけじゃ20世紀という時代や物語のテンポに合わないし周囲のドラマが足りないわけで。
勿論失敗しちゃダメだろうと思うけど、
W2番手な月組の布陣+退団者多数の公演として
登場人物を目一杯増やそうと頑張ったんではないかと。そう私は好意的にとりました。

デイビットを描く上での工夫としては、先進的で誰もが追い付けなかったデイヴィッドの葬式に
現女王エリザベスⅡ世(なっつ)が参列している所と
英語の題名THE RADIO PRINCEが効いていると思ってます。
(しかしなっつのもうひとつの役は企画倒れぽいよね。
もしかしたら大野君は結婚式後の二人についても少し書くつもりでやめちゃったんだろうか)

事あるごとにテレビで呼び掛ける現実世界の現女王の姿は私でも知っているので、
王として初めてラジオで国民に訴え掛けたデイヴィッドが王室の未来を切り開いたって感じになっていて。

そして最大のネタばれを書いちゃうと幸せな結婚式の場面を最後に持って来た事で、
二人の勝利を印象づけるのに成功していると思う。
というかもうどうでもよくなった(笑)安いですかすいません。

それまでは集中してみていて泣くまでいかなかったのに
ウォリスの花嫁衣装の素晴らしさ(ラベンダー色?←嘘。私の願望だったw)と
これ以上ないほどの輝く笑顔を見た途端、幸せにうち震えながらうわーっと号泣しました。
膝ががくがくいって、すぐに立てなかったぐらいきました。
もう参ったね。
大野君愛してる(え)

もちろんその前、ラジオ演説前のヒロさんとの場面から涙腺刺激シーンの連続だし、
他の退団者にも忘れられない場面もありつつ
直前のウォリスとの語らいのシーンがたまらなく良いんだけど。

ここね、きりまりにしかできないきりまりらしいシーンだったとおもうよ。えぐえぐ。
ああきりまり万歳。

始まり方もコメディータッチで、私はずっとこういうきりまりが見たかったし、
まりもたんは可愛くて仕方ない役だし、
もりえさんカッコいいしガチャとの兄弟ぶりも良いし、
侍従グループ凄く美味しくて可愛いし、
王族の皆さんも良いし政治家グループも見せ場ありだし。
まあキャラ多すぎて中途半端な感じになってるのは否めないけど。特にスパイさん達は。

まさおさんは口舌鮮やかな狂言回しぶりが巧みで、存在感といい華といい
ルキーニからの成長ぶりが窺えて素晴らしいと思いますよ。
しどころのない役かもしれないけど、私は好きですよ。

終わり良ければタイプの大野作品ファンなので、激甘評価かもしれないけど、
やはり人物描写の巧みさという大野作品の美点は損なわれず、
観たいものが過不足なく詰め込まれていて、
リピートすればするほど幸せになれるファンのための作品であることには違いないと思います。
必見です。
ほんとはもっと書きたい事一杯あったはずなんだけど、取急ぎ。

じゃまた。


コメント

  1. aiai | URL | -

    minaiさん、コメントありがとうございました!

    > はじめまして。
    はじめまして(・∀・)ノ(アーネスト風)

    お返事が大変遅くなりましてすみませんでした。
    ほぼ休止状態のこのblogを覗きにきてくださって
    また、コメントまでいただきまして…
    とても嬉しかったです。
    本当にありがとうございました!!!

    > 「エドワード8世」、本当に良い作品でした。
    > 付け加えさせてもらうなら、父王が亡くなった時の家族との場面で、みっしょんに「すまなかった」というところ、新国王の一色さんに「国王陛下、ばんざい」という場面、泣かされました。
    > 家族の物語としても秀逸だったと思います。
    本当におっしゃるとおりで…
    史実とは異なっているかもしれませんが
    兄弟って時に反発しあいつつも
    やっぱり最後はお互いに思い合っているものだと思うんですよね…
    重圧に耐えきれない兄上を常に心配する
    ガチャ(一色さん)の演技がね…。・゚・(ノД`)・゚・。イイ!!

    流石三太夫様です。
    この役をガチャさんにふってくれた大野君にも感謝です。

    また書けたら書きに来たいと思います。
    ありがとうございました(・∀・)ノ

  2. minai | URL | f7XbGjjg

    aiaiさん、ありがとう!

    はじめまして。
    久しぶりにこちらのブログをのぞきに来て良かった!
    aiaiさんの文章、大好きです。
    共感できることが多くて、頷きながら読ませていただきました。
    「エドワード8世」、本当に良い作品でした。
    付け加えさせてもらうなら、父王が亡くなった時の家族との場面で、みっしょんに「すまなかった」というところ、新国王の一色さんに「国王陛下、ばんざい」という場面、泣かされました。
    家族の物語としても秀逸だったと思います。
    また、いろいろ、書いてください。
    楽しみにしています。





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