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形代 かたしろ

2009年01月04日 01:53

長いですね。

ああしかし本当に救われない話で嫌になります。
切ないけど。

ここは短いです。
薫君の救われなさMAX。・゚・(ノД`)・゚・。
---------
薫の思いがけない告白に自分の罪を認識して崩れ落ちる浮舟。
致し方ないとはいえ、罪は罪だから。

でも薫は言った。「悔いている」と。
本当は愛したかったのに、手を差し伸べることができなかったと。

初めて心を開いた薫。
ずっと待っていたこの日を。
なのにもう遅い。

でも初めて差しのべられた手に反射的にすがろうとしてしまう浮舟。
言っても仕方のないことだけど知ってほしかった。
大君の形代として生きるのがつらかったこと。
そんな風に愛されているのが苦しかったこと。
同じように気持ちを吐露しようとする浮舟。

でも薫はそんなの聞いてない。
「忘れましょう」の一言で切り捨てる。

彼女にも心はあったのに。

「何もかも忘れましょう。だから、どうか頷いてください。
それで、みな救われるのです。」

やっぱり薫は愛し方を知らない。
彼女の苦しみに思いを馳せることもできない。
そして匂宮を簡単に忘れることなどできないことも。

「よろしいですね」
やはり浮舟に選択肢はない。
突き進むだけの薫。

一瞬目をそらす浮舟。
何かを探すように。何かを思い出そうとするように。

それを薫は許さなかった。
そっと
しかし
有無を言わさず
目をそらすことを
禁じたのだ。

薫から。
この罪の子から。
彼女の罪から。

自らが犯した罪を見ながら彼女は思う。
----それを購うことはできるのだろうか?

頷いてくれ。
彼はそうすることによってみな救われると言った。
それならば。
そうするしかない。

こうして流されて私は来たのだもの。
ここへ。
彼が求めるまま形代にもなろう。
許されない罪を犯したのだから。

浮舟は応えた。

はい

と、同時に彼女の眼から生気が消えたのに
薫は気づかなかった。

喜びに打ち震える薫。
その言葉だけあればさえよかった。

抜け殻の彼女を固く抱きしめ薫は誓う。
この人を離さない。
この人を守り抜く。
そのためには
罪もおそれないと。

夢浮橋(大劇場バージョン)


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